恥意識。
「恥意識」と聞いたら、「日本人の恥の文化」のことだと思いそうですが、
心理学の「恥意識」とはことなります。
私が教師をしていたとき、非行に走る生徒が多かったです。
当時はまったく考えもしなかったのに、心理学を学ぶことによって
ある「気づき」がありました。
いわゆる「非行少年」がなぜ非行を重ねるのか。
「おまえは自分のしたことがわかっているのか?」というように
私は対応していましたが、心理学的では違ったアプローチが
あります。
彼らは「自分がしたこと」を十分わかっているのです。
「自分自身」が「否定」されないように、「自分がしたこと」が悪いんだ。
というある種の「自己防衛反応」で非行を繰り返している。
人間は肉体的にも、免疫力を初めとした多くの
無意識的防衛規制が知らないうちに働くように
「心のシステム」にも同じような働きがあるのです。
「恥意識」というのは「本質的に絶望的な感情」です。
それ(=自分は本質的に悪い人間だ)を感じないですむように、無意識のうちに
「自分は悪くない。悪いことをしなかったら人に好かれるんだ」と
逃げ場所を作っているのです。
故意に悪いことをしているのではなく、無意識に
「恥意識」を避ける行動が非行に繋がっていると
理解できるのではないでしょうか。
少し難しい話になりましたが、
「無意識」について学びをしていると
様々な「気づき」と出会うことが出来ます。
https://mental-counseling.com/