井原西鶴の言葉。
「人間は、欲に、手足の付きたるものぞかし」
「人間は、欲に手足が付いたものだよ」
人間は欲のかたまり。
仏教をはじめとしてさまざまな宗教でも
戒められています。
しかし、私が思うに、「欲」はときにプラス思考を
もたらします。
嫌なことがあったら、
「宝くじが当たったら世界一周旅行をして…」
などと考えたら現実から逃れることができる。
「新車を買いたいからお金を貯めよう」
などと考えたら仕事をがんばれる。
しかし、欲に向かって成功した場合、
そのあとに目標を見失ってしまう。
そしてまた次の欲が出てきます。
欲を人生の「軸」にしてはいけません。
「軸」はしっかりとした人生観を持ち、
その課程の中に「欲による行動」が
あってもかまわないのです。
禁欲主義というのは現実離れしています。
井原西鶴もかなり遊んでいました。
文筆で稼いだお金で遊びまくりました。
要するにバランスですね。
でも、歳をとってくると、
欲って無くなってきますよ。
生活のためにお金は必要ですが、
まあ、せいぜい孫におもちゃを
買ってやろうと食事を倹約したり。
自分の今の人生で「欲」を
どうコントロールするか。
それは健康的な精神を保つ上で
大切なことでしょう。
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