愛のこやし。
「執着やねたみや憎しみのあるところには、
やがてそれをこやしとして愛というものが
咲き出るのかも知れません。」
(伊藤整)
ずっと「執着やねたみや憎しみ」を
持ち続けて生きていくのはつらいですよね。
その辛さの中で苦しみ続けている人には
希望の光が見いだされる言葉ではないでしょうか。
この伊藤整の言葉には、私が高校生の時に
出会ってハッとさせられた言葉です。
私はアルコール中毒で母に暴力を働く
父を恨んでいました。
殺してやろうと思ったこともありました。
私が家庭を持ってからもそれは
変わりませんでした。
しかし、自分がうつ病を患ったとき、
初めて父の苦しさを理解することが
できました。
しかし、その後、母が亡くなり、
父もその1年後に亡くなりました。
父は私から、いや、みんなから
恨まれたままだと思って亡くなって
しまったでしょう。
私は愛という花束を父に与えられ
ませんでした。
毎朝、仏壇の前に座るたびに、
父に語りかけています。
「僕はずっと父ちゃんの子供だよ」
今週もお疲れさまでした。
お帰りは気をつけてお帰りください。
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